断末魔の自民党政権を捨てて

 歯止めの利かなくなった支持率低落を何とかしようと、麻生政権が苦し紛れにマスコミを総動員して打ち出してきた国会議員の世襲制限、厚生労働省分割案など、これぞ自民党の「チェンジ」をイメージするはずの政策が結局、族議員や二人に一人とまでいわれる世襲議員の抵抗にあって頓挫。まさに泰山鳴動してねずみ一匹も出ない...というようなみじめな状況となった。郵政民営化ならぬ私物化の責任者の一員と見なされている西川日本郵政社長続投は、閣内の混乱、鳩山邦夫総務大臣更迭、そして自民党の分解を導く可能性を加速してしまった。

 さらに保守派、慎重派の代名詞のような古賀選対委員長が、東国原宮崎県知事に出馬要請し、自民党の足元を見た知事側が、自民党総裁候補条件を逆提案するなど、自民党の混乱と対策の低次元化が国民の政治への期待をさらに白けさせている。

 この間にも膨大な財源をつぎ込んだ景気回復は足踏み、北朝鮮核問題、インフルエンザ問題などは政局に利用されただけで、何一つ本質的な対策は進んでいない。野党に転落したくない自民党の恥も外聞もない生き残り策が、日本の政治と行政の停滞そして崩壊を招いている。

 自民党液状化の中で、日本社会全体が漂流を始めている...

 もう一刻の猶予もならない。麻生政権はどんなにあがいても2ヶ月内で消滅だろうが、きたるべき選挙で民主党の単独政権を樹立し新しい政治をスタートするために、全力で活動を展開していこう。

首藤信彦

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