国会活動
これはおかしい!永田町で検証、日本の政治・日本の外交
2001/6/6
ミャンマーODAプロジェクトに対して質問主意書を提出!

 すとう信彦は、6月6日、バルーチャン水力発電所修復プロジェクト(ミャンマー)に関する質問主意書を内閣に提出しました。
 先のミャンマー民主化運動家との懇談の中で、この問題に対する指摘があったことが、事のきっかけ。その後、すとう事務所が独自にリサーチを行い、質問主意書を内閣に提出することになったのです。
 今回、すとう信彦事務所の政策秘書阪口直人さんに、この質問主意書提出の目的と背景を説明してもらいました。また、掲載写真は、ミャンマーへ旅したことのある阪口さんが現地で撮影したものです。みなさん、ミャンマーへのイメージを膨らませつつ、この問題について考えてみてください。



自宅軟禁から開放された後の対話集会で人々に語りかける民主化運動指導者・アウンサンスーチー。現在はこのような集会の実施も禁止されています。(1996年3月撮影)

バルーチャンダムに近い、インレー湖の近くのマーケットで布を売っていた14歳の少女です。仕事に追われ学校にはなかなか行けませんが、お客さんがいない時は一生懸命勉強していました。(1996年3月撮影)

 「ODAはダムや道路などのハード中心の支援から、民主化支援やNGOと協力してのソフト中心の支援へとシフトしていこう!」これは、国会におけるすとう信彦の基本スタンスです。
 ハードの支援はいけない! というわけではありません。しかし、1992年に日本政府が決定したODA大綱では、人道的配慮が掲げられており、また援助の軍事的用途への使用回避を原則としています。その原則に照らし合わせると、このプロジェクトはあまりにも問題が多いと言わざるを得ません。

 ミャンマーの人々は、人懐こく、温かく、日本人に対して良い感情を持っている人が多いと言えるでしょう。しかし、いたる所に公安の目が光っており、人々と親密な付き合いをすることは難しいのです。例えば、会話の中で政治の話題を出したりすると、人々は脅えた表情を見せ、あたりの反応を伺うことでしょう。親切にされたお礼にと、民主化勢力の指導者・アウンサンスーチーさんの写真を渡そうとした時も、「この写真は欲しいけど、持っていることを知られたらどんな目に合うかわからないんです」と困惑した表情を見せられました。

 地方を旅すると、橋や道路の補修のため奉仕労働に強制的に従事させられる人々の姿が必ずと言ってもよいほど目に入ります。全く補償はなく、農業などの本業に大きな支障が生じるため人々はこの労働を恐れていますが、不満を口にすることもできません。
 つまりミャンマーの人々には「自由」がないのです。

 日本政府は民主化への努力やアウンサンスーチー率いるNLD(国民民主連盟)との対話を評価してODAを供与する「太陽政策」を実施していますが、この政策は、軍事政権の政策を容認しているとの誤ったシグナルを与える可能性があり、諸外国からも強い非難を浴びています。
 新たに大規模な強制労働を生み出し、かつ軍事に使用される可能性の高い今回のプロジェクト。それを十分精査することなく供与する問題の重大さを提起することが、今回の質問主意書の目的なのです。(以上阪口さんからの説明)