地域活動

民主党神奈川県第7区総支部

2005/7/25

小田原少年院を視察


 7月25日(月)すとう信彦は、少年法改正案の問題点にからみ、こどもたちを取り巻く環境の調査のため、小田原少年院の視察を行ないました。少年法改正案の最大の問題と言われているのが、現況14歳となっている少年院送致の下限年齢撤廃です。児童の非行の背景には、未熟な人格形成があると言われています。つまり、児童のみに責任を押し付けるのではなく、そのような児童たちを受け入れ、赤ちゃんから育てるように教育していかなければ、社会に戻すことは難しいと言われています。そのような受け入れ体制があるのかという視点も含めて調査を行いました。

 小田原少年院は、駅から徒歩5分。線路沿いにありますが、高い塀に囲まれているため、中の様子はうかがうことができません。大正13年に建築され、国内の少年院では、唯一の木造建築物だそうで、最初の印象としては、大正ロマンを感じさせるものでした。

 少年たちの更生を熱心に手助けしている院長の案内で、施設内を見ると正直驚きました。院長が何度も『「百聞は一見にしかず」です。まずは、見てください。』と言われた理由を実感できました。建物は、築81年をむかえ、何度も改築をし、今日に至っているため、あきらかに現代の生活様式にそぐわない面があります。例えば、洋式トイレ、シャワー、体育館など、今の若者にとってはあたりまえの設備もありませんでした。

 木造なので、耐震性に問題があるとすとう信彦は指摘しました。さらに、老朽化もさることながら、一番の問題は、建物の構造だと思いました。もともと刑務所として作られた施設のため、現在の少年院の基準とはあわない部分が目につきました。

 また、14歳未満の受け入れ体制についてですが、現在のところ用意がないのが実情だと思いました。とにかく、職員が足りない状況が続いているようです。公務員の削減がここ数年、人事院の指導で続いていますが、少年院の職員の定員も削減の方向にあるようです。デスクワークの公務員と現場に従事する公務員を同様に扱わないで欲しいと思います。14歳未満に限らず、個別対応を望む少年たちの要望を尊重できるよう職員の増強を院長は要望されていました。この施設から社会復帰していく少年のために技能教育や農作業実習も行っていますが、就職難の今日、本当に社会に受け入れられるまでの教育・訓練になっているか疑問も感じました。

 少子化で、全体のこどもの数が少なくなっている中、残念ながら少年院に入院する少年の人数は増加傾向にあります。今後、政府へ、このことを重く受け止め、少年の矯正施設への予算を増やすように、小田原少年院の建て替え問題も含め、積極的に働きかけていこうと思います。(上垣)

築81年になる建物。大正時代のデザイン