以後、すとう信彦は、「行動する学者」として実践活動を始めます。世界の紛争地(イラク、ハイチ、ルワンダ、ボスニア……)に足を運び、さらに、自らNGOも設立しました。こうした活動を展開する中、「あー、こうすれば紛争を防ぐことができたのに」という瞬間に現場で何度も遭遇……。そして、その度に実感させられたのが「紛争予防・予防外交」の重要性だったのです。
「紛争予防・予防外交」の重要性を訴えるべく、すとう信彦は、紛争の現場に日本の政治家を連れて行きます。しかし、ここでも悔しい経験の連続でした。なぜなら、帰国すると政治家たちは、官僚たちの前では何も言えないからです。また、すとう信彦自身、日本政府の各種勉強会に参加しても、官僚、学者たちは皆、問題が存在することを分かっていながら、“変える”ためのアクションを起こそうとはしませんでした。すとう信彦は、こうした、行動力、実行力のない政治家や官僚たちに絶望。そしてある決心をするに至ったのです……。
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